北甲子園口のまちにいまウェーブが起きている

 

JR甲子園口駅の北側に広がる地域にあるお店のオーナーが「互いを知り、地域のためになにかできることを」と繋がりを求め始めたのは、2017年夏のこと。
「このまちで仕事をしていても、どんな人がいて、どんなお店がるのか、わかっていない人も多い」「市内に大型店舗が生まれている時勢のなかで、個人店や小売店は協力し合わないとどの店も潤わない」
そんな問題意識や疑問点を持った人たちが、少しずつ声を上げ始めたのです。

グループ名は「リープリング」

最初は4人のオーナーの集まりでした。飲食店、洋菓子店、薬局、歯科医、それぞれ全く違う業種の集まりだったからこそ、意見を出し合えたのかもしれません。
活動をするにあたって、「グループの名前がいるよね」と、いくつもの候補を出し合ったなかから決定したのが「リープリング(Liebling)」
ドイツ語で、「大切な人、愛するもの」という意味です。
まず「リープリング」の存在を知ってもらおう! と、情報紙づくりから始まり、周辺の店舗や事業所に「仲間になりませんか?」と声を掛けていきました。

まず身近な活動から

2018年春、十数名の交流会を開催。「何か一緒に活動を」と考えるなかから、まず「自分たちのまちを美しくしよう!」と、町の掃除を始めました。
「統一イメージを持ちたい」と上がった声から、緑色のビブスをそろえ、掃除を始めとしたリープリングの活動時に着用するようにしています。

掃除は、第2・第4水曜日の朝8:20からで、月2回実施。
小さな活動ですが、着実に根付いてきました。

広がるパワー

2019年に入って、周辺のお店をさらに巻き込んだマップづくりを始めました。
マップの中のパズルのヒントをポスターに刷り込み、町を歩いて「キーワード」を拾い集め、パズルが組み上がると金券と引き換えられるという「キーワードラリー」方式。
北甲子園口一帯のお店が多数参加してポスターを掲示し、金券との交換も順調に進み、またその金券でのお買い物も実績を上げて、盛り上がるイベントになりました。

リープリングの代表としての思い

代表者は、イタリアンレストラン「IL Grato」を経営する梅田明さん。

マップを作るにあたって、周辺のお店を一軒一軒歩いて回ったわけですが、意外だったのは、けっこう店の認知度が高いことでした。

梅田個人はご存じなくても、「IL Grato」という店名は「ああ、あのお店!」とわかっていただけます。
この甲子園口に店を構えて12年目になりますが、根を下ろせてるんだな、ととても嬉しかったです。

そして、最初は何も形がなかったところに、1枚の「マップ」という形ができ、また、イベントによって町と人が繋がり、互いに顔が見える関係が築けてきたというのは大きな喜びでした。
甲子園口で開業する前は西宮北口のレストランで店長をしていたので、環境が違い過ぎて、商売は難しい土地だなあというのが実感でした。

でも、お店同士が手をつなぎだすと、できることが増えてきます。

自分の店としては、奥行きのある店舗の形を活かして、奥のブースで異業種とのコラボ企画を考えていますが、リープリングとしても、周辺の学校・幼稚園と協力してできることや、フリーのデザイナーとタッグを組んでできることを増やしていきたいと考えています。