病院の入り口のドアからゴミステーションが見える。たまたま飼い主さんと話していた時一羽のカラスがネット越しにゴミ袋を見つめていた。私達の姿をガラス越しに見たカラスはすぐに飛び去った。それからその飼い主さんと診察室に入り、しばらくして出てきた時、ゴミ袋がやられてゴミが散乱していた。どうも私達の姿が見えなくなってから、カラスはまた戻ってきたようだ。受付の者がゴミを片付けに行くと、カラス防止用のネットに穴が開いていて、そこから袋を破ったらしい。あのカラス防止ネットに穴を開けてまで手に入れたいなんて、よほど魅力的な御馳走が入っていたのだろうか。
　食べ物が無くてひもじいのかもしれないが、この時期のゴミ袋の中のゴミなんて腐っているに違いない。選んで食べているとは言っても、カラスとはなんと強靭な体を持っていることか。ゴミを荒らすカラスは憎まれ者だが、その習性は知れば知るほどおもしろいよ。

ク−パー動物病院　 http://cooper-net.jp/