title

   jinbutsu_photo
 ピアノ調律師として活躍する傍ら、コーヒープロフェッショナルとして、コーヒーの普及に務める小山雅弘さん。コーヒーの試飲をさせていただきながら、お話を伺いました。

ピアノとコーヒー、どこで繋がりが生まれたのですか?

 私、大変おしゃべり好きでして、調律にお伺いする先で、いろいろとお話させていただくんですが、その時に勧めてくださる様々な種類のコーヒーを味わっているうちに、一度コーヒーについて勉強したいと思い立ちまして。コーヒー会社が主催する教室が体験してみたら、あまりにも面白くて、そのまま資格を取るまでになってしまいました。

コーヒーの面白さとは?

 コーヒー豆は、産地、種類、精製によって、差が生まれます。さらに、焙煎によっても味が変わりますし、それらをよく知って適切な淹れ方をすると、本当においしい、コーヒー本来の味が引き出せるんです。反対に、コーヒー豆の性格を知らずに淹れると、どんなに上等の豆でもおいしさが損なわれます。

コーヒーの精製

 大きく分けて、「ウォッシュド」と「ナチュラル」の2つ。「ウォッシュド」の豆は、製造過程で水洗いをして果肉を落とすので、クリアな味わいのコーヒーになります。「ナチュラル」は、果肉を残して加工するので、コクのあるコーヒーになります。これを知っているだけでも、コーヒー豆を買う時に確認すると、ご自分の好みに合うコーヒーが見つかりやすいですよ。

家庭でもおいしく淹れる方法はありますか?

 酸味を楽しみたい場合は、やや低めのお湯で、苦味とコクを楽しみたい場合は高めのお湯を使います。ペーパーフィルターで淹れる時に、コーヒー豆そのものをフィルターにするつもりでお湯を注ぐといいです。よく全体にお湯を回し注ぐ方がありますが、豆の中央にゆっくり注いでやると、コーヒーが膨らんで繋がってゆくので、風味を引き立てます。そして、低めの温度で淹れたコーヒーで酸味を楽しむ場合は、紅茶カップに近いくらいの、少し広口のカップがおすすめです。

コーヒーって奥の深い飲み物なんですね

 農作物ですので、コーヒー豆そのものが、産地の条件や気候によって異なります。さらに、その性質に合わせて焙煎をされて、私たちの手元にやってくるわけです。それだけ手をかけて作られた作物を、飲まれる方が満足できるようにお伝えするのが、僕たちの仕事です。
 調律師の仕事も同じなんです。演奏者が納得できる音を作れるように、ピアノを最高の状態にして、演奏者が伝えたい音楽を聴く人に伝わるようにするわけですから。
 今、オーストリアワインの専門商社のお手伝いをしていますが、世界中のおいしいものも紹介しながら、豊かなコーヒーライフのお手伝いができればいいなと思っています。 

コーヒー教室は、少人数でも出張していただけます。あなたもいかがですか?

コーヒーカップ

●西宮市城ケ堀町5ー7
  0798ー38ー6434

 


バックナンバー