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 阪急・苦楽園口駅前でリフレクソロジー、タッチセラピーのサロンを営むくぼかおりさん。専業主婦から一転、サロンオーナーとなって11年。2012年に「NPO法人こころ・からだ研究所」を設立し、地域貢献にも積極的な頑張り屋さんです。

1冊の本が人生を変えたとか?


 子供を抱えて離婚を前提に別居していた頃のことです。専業主婦でしたので、キャリアもありませんでしたし、どうやって生活していけばいいのだろう、と途方に暮れていました。子供はまだ小さかったですし、子供を育てながら、自宅でできる仕事を探しましたが、そう簡単にはありません。  宝塚の友人宅に出かけたある日、寄った本屋さんで、一冊の本に出会いました。「癒し〜リフクソロジー」をテーマにした本で、その時の乾いた心にすーっと入ってきたんですね。「これだ!」と思いました。対人関係で傷ついた心に、癒しを当てて差し上げたい。それを仕事としてゆきたい。その思いで、幼稚園の夏休みに実家の母に子供を見てもらって、講座に通いました。ようやく資格取得できたのが、離婚成立と同時。そこから、自宅を拠点にサロンを始めました。

子育てにも関わっておられますね

 「癒し」をコンセプトにサロンを運営していると、育児ノイローゼに陥ったり、産後うつに苦しむような、心に傷を負った方もお越しになります。実は、元夫が私との離婚時に心の病を発症したのですが、専門医から「幼少期に親からの愛情を十分に受けていないことが原因」と指摘されました。幼児期の親子の愛着関係が重要であることを伝えたいと強く思うようになりました。
 そこで始めたのが、ベビーマッサージです。ベビーマッサージは、赤ちゃんのためのものであると同時に、お母さんのためのものでもあるのです。赤ちゃんに触れるお母さんの心が穏やかで、元気にニコニコとしていると赤ちゃんに伝わって赤ちゃんが元気になります。互いに影響しあうことを実感することが、ベビーマッサージの大きな目的です。
 人間の人格は、胎児(妊娠期)のときから形成されると言われています。さらに乳幼児期の親子関係、子供たちの心身の健全な育成に深く関与している親自身の心身のケア、それらを共に学び、実践できる場であり続けたいですね。母子整体や、子育て茶話会も行って、お母さん同士や地域の方が交流できるようにしています。

NPOを設立した理由は? 

 「癒し」や、「子育て」をテーマにして、アウトリーチでワークショップを行うことがありますが、あくまでも非営利で、多くの方に参画していただきたいことですので、その立ち位置を明確にしておくために、NPO(特定非営利活動法人)こころ・からだ研究所を設立しました。略称は「ここから」。保育や放課後の子育ての取り組みなど、新しい事業への計画を進めています。ここから発信することが、まちの皆さんのお役に立てればうれしいです。


■西宮市石刎町9−20  
TEL.0798−70−4487


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