第15話 公智神社



 木の神様の神社として知られる。創立年月日は不詳だが、孝元天皇(第8代天皇)の皇子・大彦命の後裔である久々智民族がこの地を選んで、木の祖神である久久能智神を祀ったのが始まりとされる。現在の本殿は文政年間に再建。拝殿・覆殿・社務所は昭和49年に改築された。境内随所に木の化石である「珪化木(けいかぼく)」が配置されている。


珪化木


 さくらやまなみバスで、西宮南部地域から約1時間。緑豊かな山口地区は、昔から伝わる家の多い地域だけに、神社の行事等は、自治会単位で参加があり、神社が地域の核となっています。とくに秋祭りには7台のだんじりが出て賑わいます。
 だんじりの宮入りの順番は、公智神社のある下山口の大だんじりが一番手で、同地区の小だんじり、上山口地区の2台、金仙寺、中野、名来の順となっています。秋祭りは、毎年体育の日の前日に行われ、本年は10月12日です。
 境内にある茅葺きの建物は旧・神輿殿。室町時代の建立で、西宮市の文化財に指定されています。
旧神輿殿




禰宜
・長谷川昌亮さん

 曾祖父から数えて公智神社に4代奉職する長谷川家の長男。京都大学法学部卒業。國學院大学で神職の資格を得て、平成6年より現職。宮司の父親と共に山間にある氏子域を守る。



公智神社
西宮市山口町下山口3-14-30 
TEL.078-904-2251

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