プラスチック容器の検品作業を見学し隊
リード文 ↑拡大して見たいところをクリックしてください

  化粧品・医薬品・食品などの容器やボトル・チューブなど、私たちの日常で身近な生活必需品に使用されているプラスチック容器。
 これらは生産工場から、その一つ一つが、消費者一人一人の手元に「オンリーワン」のものとして届くまでに、安全性やさまざまな規格の確認作業などが行われてから、世の中に生まれ出ています。
 いったいどんな検査・確認作業があるのか、プラスチック容器の検品作業を行っている、株式会社六甲工芸社さんを訪問し、見学させていただきました。


エアー

 容器の加工・検品作業にホコリは大敵。作業ルームに入る前には必ずエアーで全身のホコリを吹き飛ばします。 見学の私たちもキャップを着用し、小さなゴミやホコリを落とさないよう、気をつけながら取材しました。
作業1

 検品には機能検査・外観検査などがあり、各々の用途・目的・付加価値の有無などにより、検品基準及び検査方法が定められています。
 機能検査では計器や測定器などを使用し、基準を満たしているかを確認。
 外観目視検査では、キズ等ビジュアルに問題はないかということはもちろんのこと、表示法やPL法などの法律を背景に求められる基準値をクリアできているか・最終的に機能を果たせるものかどうか、等を確認・選別していきます。規格外品はリサイクルに。
 検品ラインでの毛髪・異物混入を防ぐため、スタッフ全員が制服・制帽を正しく着用して作業にあたっています。
作業2
 地元の主婦を中心とした女性が多く活躍する職場。コンベアを流れる容器を一瞬見ただけで見分ける動体視力も必要とされます。
作業3

 容器の検品とは別のラインには、小さな部品を一つずつ封入する工程もあります。根気のいる作業です。

作業4

 スピードと集中力がとても大事な作業。緊張感が漂っています。

化粧品容器

 化粧品容器など、商品のパッケージデザインも手掛けています。

八上さん
 ご案内くださった八上さん。
 「製品のどこにも弊社の名前が記されることはありませんが、お預かりした品一つひとつを大切にする心でお客様から信頼をいただいています。
 ここから出荷した容器が、国内はもちろん、世界中に届けられていると思うと、少し不思議な気がしますね(笑)」
 毎日目にするプラスチック容器が、世の中に流通するまでには、さまざまな工程を経ているのですね。
 細やかな作業に目を見張るとともに、社会を支える縁の下の力持ちともいえる企業が、たくさんあることを実感しました。

 

株式会社 六甲工芸社
西宮市山口町下山口2丁目2−18
TEL 078・903・0690 FAX 078・904・3258
http://rokko-kogei.com/

 ものづくり(銘板業(加飾・加工他))から始まった同社は、現在、プラスチック容器の二次加工分野(検品・組立・アッセンブリー)等を中心に、幅広い業務を行っています。






バックナンバー