ビッグイベント


 先日、血液ガス検査のために遠方から車に乗ってやってきた柴犬。ご家族3人で連れてきた。体格の大きなお父さんがリードを持っていたが、名前を呼ばれるなり外に向かってダッシュ。リードを引っ張りながら無理やり診察室まで入ってきたときには、犬の歯が当たってお父さんの手から出血していた。診察台には上げたものの、今までは麻酔をかけなければ採血できなかったという。
 案の定、犬は気配を察して警戒モードだ。しかし病気なので麻酔はかけたくない。歯が来ないようにカラーをつけ、看護師2人が抑えると、初めはぎゃんぎゃん大騒ぎして大暴れしたが、そのうちあきらめ、採血の針を刺した瞬間は全く動じなかった。
 麻酔なしで採血できたことで飼い主もほっとし、犬はその後けろりとして何事もなかったかのように診察室にくつろいで座っていた。犬にももう嫌なことは終わったから大丈夫ってわかるらしい。もっともお父さんの後ろにずーっと隠れていたけどね。

ク−パー動物病院  http://cooper-net.jp/

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