第11話 廣田神社



 西暦201年創建。「日本書紀」にも記され、日本全国の10万社を代表する古大社。
 京の都から西方にある特別な神社として、中世の貴族たちは「西宮」と呼びました。後に、「西宮」の語は廣田神社の荘園である廣田神郷全体の地名として使われるようになり、西宮市の名称に受け継がれています。
 武運長久の神様として、阪神タイガースの必勝祈願祭が行われることでも有名。

  廣田神社のコバノミツバツツジは、兵庫県指定天然記念物。神苑内の総株数は約2万株にのぼると推定されています。4月の第2土曜日には、廣田神社いすず会による「つつじまつり」が開催されます。また、5月の最終日曜日(今年は5月27日)には、500年以上続く「めぐみ廣田の大田植え」神事が催されます。広田、大社、安井の3地区協働行事として、児童たちが早乙女や田童に扮し、地元行事として定着しつつあります。
 7月最終土日には、「ひろたこどもまつり」も開催。官幣大社という格の荘厳さを重んじつつ、親しまれる神社でありたいと、地域と繋がる行事や祭事を図っています。




権禰宜
・上村宜道さん(右)
権禰宜・上村康彦さん(左)

 お二人とも実家が神社で、神職に就くことは定めだったとか。お話すると気さくなおにいさんたち。宜道さんは兵庫県神道青年会・副会長として、泰彦さんも同会の一員として共に福島県南相馬市に何度も入り、直接の活動により東北復興支援に尽力し続けています。



廣田神社
西宮市大社町7−7
TEL.0798-74-3489

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