英国風犬の飼い方


 6月下旬に学会発表のため英国に行っていた。学会後には知人の獣医師家族の家に数日泊めていただいた。そこには2匹のジャックラッセルがいるのだが、今年新たに後ろ足に障害のある8カ月のジャックラッセルが加わっていた。2年前に訪れた時にはドライフードに牛乳がけが定番だったフードは、今回子犬がいたせいか、生の鶏の手羽先が頻繁に登場。鶏の骨は割れやすいから与えてはいけないと思っていた私の目が点になった。もちろんほとんどが軟骨で火も通していないし、食べ慣れているのだろうが、心臓も歯も悪い17歳の老犬が噛めずにほぼ丸呑みしていたので、「危なくないの?」と尋ねると、「そうだね」と彼らはいきなり手羽先の骨を庭でガンガン叩いてつぶしてから与えるようになった。
 散歩もリード無しで行くが、子犬ですら必ず付いてくる。散歩中に他の犬に出会っても、犬同士吠えることもない。どんなふうに育てたらこんな犬になるんだろう。その極意はまだまだわからない。

ク−パー動物病院  http://cooper-net.jp/

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