私設応援団
病院に連れてこられる動物たちはもちろんだが、一緒にやってくる飼い主だって緊張している。耳掃除を嫌がる犬をなだめ、爪切りで暴れる猫をなだめようと必死だ。うなって歯をむく犬に顔を近づけてなだめようとするほど、不安定な犬はさらに興奮状態となる。
ふだんおとなしい猫もいったん逆上のスイッチが入ると見境がなくなるので、私たちはできるだけ声のトーンを落とし、静かに保とうとするのだが、なんとか猫を落ち着かせようと必死に声をかける飼い主の声は、知らず知らずボリュームアップ。猫は自分の名前を大声で叫び続ける、その緊迫した飼い主の形相に、さらに目を見開きパニック寸前だ。
そして診察がなんとか終われば、猫はさっさとキャリーに飛び込み、時には中から仕返しとばかり猫パンチが。犬は飼い主に向かってジャンプ。早く連れて帰ってとばかりしがみつく。私たち優しくしているつもりなんだけど…。もう少しわかってほしいよね。
ク−パー動物病院 http://cooper-net.jp/