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 来る9月14日(日)夕方から、苦楽園一帯で、『楽フェス』苦楽園フェスティバルが開催されます。「苦楽園の街に来てもらいたい!! 苦楽園の街で楽しんでもらいたい!!」というこのフェスティバルを企画しているのが、アメリカ衣料・雑貨の店「ラット★レース」を営む小川尚久さん。民間レベルの町おこし仕掛け人です。

 苦楽園出身だとか?

 学校もアルバイトもずっと苦楽園ですが、大学卒業後、23歳で渡米し、西海岸(LA)で1年間過ごしました。その後、古着屋で2年修業する間に東海岸(NY)で3ヶ月バイヤー経験を積み、独立したのは15年前。「ラット★レース」をオープンして14年経ちました。店名を考えていた時に、たまたま手にした「スペシャルズ」のアルバムに同名の曲があって、「これにしよう」と。ただ「ラット・レース」というのは、「働いても働いても勝者になれない」という意味でもあって、なかなか皮肉な店名になりました。

 「楽フェス」誕生のきっかけは?

  2年前に当店が12周年を迎え、その記念パーティーとして、「ラット★レースナイト」を行ったんです。苦楽園で会場を借りて、アーティストも観客もうちのお客さん。「お客さんがお客さんと一緒に楽しむ」ことが目的でした。200人ほどが集まって、ライブ会場だけでなく周囲のお店にも訪ねてくれて、一帯が賑わったので、「これは、町おこしになる!」
 昨年、第1回の「楽フェス」を行ったところ、確かな手ごたえがあり、今年は39の協賛をいただいて開催することができるようになりました。会場も2か所になり、9組のアーティストのライブを楽しめるようになりました。リストバンドタイプのチケットは500円。これを付けていれば会場は出入り自由です。周辺のお店も覗きながら、たくさんの方に苦楽園を楽しんでいただきたいですね。

 地元青年会や商店街組織も協力的ですね

 小学校時代からの友人が多いですからね。商店街組織の「苦楽園ストアーズミーティング(KSM)」や越木岩青年会も後援してくれています。KSMでは、副会長を務めていますし、「楽フェス」は、越木岩青年会による秋祭りのだんじり巡行を後援していまして、互いに助け合っています。
 苦楽園にはおよそ200店舗の店があるのですが、新旧入れ替わりも多い中、地域に根差して営んでいる店やユニークな店も多いのです。夙川から甲陽線に乗り換える手間があるので、西北や夙川に比べると足を運んでもらいにくいエリアですが、苦楽園を知ってもらったら、もっと楽しくなると思います。

 個店発のイベントの面白さは?

 なんと言っても、その店のお客さんや地域のネットワークが活かせることでしょうね。特別なノウハウがなくても、店にやってくるお客さんが楽しめることを考えれば、誰でもできるはずなんです。苦楽園のいろいろな店がそれぞれの特色を出して、毎月どこかで何かを行っているような状況になれば、さらに苦楽園がおもしろくなると思っています。


西宮市菊谷町1−1−101
TEL:0798・70・0855


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