夏休み特集親子で自由課題を楽しもう

■■■夏休みに入って、お子さんの宿題は進んでいますか? まだ1ヵ月あります。今年は親子でじっくりと楽しみながら自由研究や工作に取り組んでみてはいかがでしょう。

夏は様々な虫に出会えます。そうした虫たち、自由研究の材料にはもってこい。伊丹市昆虫館の後北さんに、昆虫観察のポイントを教えていただきました。
 たくさんの虫を見つけて虫ノートを作ってみたり、虫を捕まえ、育てて観察記録を作ったり、大切に飼っていた虫が残念ながら死んでしまったら標本を作るなど、その切り口によって様々なことができます。
 お子さん自身が何をしたいか、何に興味があるかから考えて、実験・観察計画を立てることが大切だと思います。虫を捕まえて飼う前によく考えてみて下さい。「餌は何?」とか「どうやって飼うの?」といったことを図鑑などで調べて、無理なようなら、たくさん捕獲することはやめて、よく観察したら捕った場所に逃がしてあげることも大切です。

 
昆虫館では、飼育している虫に飼育ラベルを作って、変化があるごとに記録しています。そうすれば、観察日記を作りやすくなります。
 「観察したい昆虫の名前がわからない」というときは、まず自分で図書館やインターネットなどで調べることも大切な学習です。どうしてもわからなければ、昆虫館でも対応しています。




どのように観察や実験を進めるか、色々考えてみよう。
自分なりに予想をする。もし違っていても、どこが違っていたか考察すれば、レポートが書ける。飼育を始めたら、毎日続けて観察することが必要です。


「いつ、どこで、どんな様子」など、捕獲した場所や天気など、小さなことをメモしておくと、観察記録を書くときに役立ちます。また、夏休みは旅行先でも研究材料がたくさん! 例えば、旅行先と生息環境の違いで住んでいる所の昆虫の違いを調べたりできす。また、デジカメや携帯電話で観察物や現場の様子を撮影しておくのもいいですね。



昆虫館の職員が虫捕りに出かけるときには、蚊や毒虫、蜂など、思わぬ危険があるので、イラストのようなかっこをします。観察や捕獲は早朝や夜が適してます。夜に行く場合は昼間のうちにリサーチすることが大切です。




ラベルはその虫が生きていた証。いつ、どこで、だれが捕ったかをしっかり記録することで、標本の価値があります。

■昆虫館のイベント ■
■ 〜8/31「特別展 むしの忍者大集合」を開催中。
また、虫のふれあいコーナーでは「むしのもちかたさわりかた」のイベントを随時開催しているので、虫と仲良しになるよい機会かも!?
■ 8/22 昆虫標本の作り方講座(要事前申込)
■ 8/26 むしむし万華鏡づくり
■ 8/30 虫のおりがみワークショップ(要事前申込)
取材協力: 伊丹市昆虫館 伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内
Tel:072-785-3582 http://www.itakon.com