日本人の平均寿命は男性79.19歳、女性85.99歳で世界一です。同時に認知症によって介護が必要な人口も年々増えています。西宮在住で、認知症予防を考える会の事務局長をしている福田章さんにお話を伺いました。
「65歳以上の25%が認知症予備群といわれています。人ごとではなく、自分や家族もいつか認知症にかかる可能性があるということです」と福田章さん。
福田さんは、神戸の薬品会社に勤めた後、定年を待たずに健康作り支援事業の企画・運営の会社を興しました。医学、体育学、栄養学の3方向から健康作りを考え、自治体を中心にヘルスアップ事業を提案、実行しています。
「健康で長生き、それが一番。しかし、高齢社会を迎え、医療費は膨らみ続けています。病気にならないよう、気を付けるというのは簡単ですが、なかなかできないですよね。国もその対策として、特定健診制度をスタートしました。そうした行政事業が円滑にいく提案をするのが僕の仕事です」
福田さんは、新聞記事で健康生きがいづくりアドバイザーの資格を知りました。この資格は、厚生労働省所管の財団法人「健康・生きがい開発財団」が認定するもので、健康生きがいづくりを企業や地域で専門的に支援するコンサルタント。
資格取得後、兵庫県内にこの資格を持つ人で構成する団体・兵庫県健康生きがいづくり協議会で活動をしています。
「認知症予防啓発事業はボランティアで、国や自治体の助成金を受けています。その他に劇団イースターズを立ち上げています。振り込め詐欺や悪質商法を題材にした寸劇をして、高齢者にその手口をわかってもらおうと始めました。9月以降も5カ所で上演する予定です。」
「認知症予防を考える会」は、最初は勉強会からスタートしました。現在、管理栄養士、保健師、心理カウンセラー、介護福祉士、音楽療法士…など様々な専門分野の方々が参加し、定期的に勉強会を行っています。この秋には西宮市民会館で認知症の専門医を講師に招いての講座も予定しています。
「認知症は家族がおかしいな、と感じて病院を受診したときには、中程度以上に進んだ状態が多いんです。他の病気同様、認知症も早期発見が大切です。最近、ちょっと様子が変かなと感じたら、少しでも早く、専門医にかかることで早期発見ができます。また、食生活、運動習慣…などあらゆる側面から日常生活を見直していけば、認知症にかかるリスクは減らすことができるのです」
生活習慣を変えるというのは容易いことではありません。しかし、自分だけは大丈夫、と何もしないのではなく、認知症にならないように生活を見直していく大切さを感じました。












