足がないけど…

猫のボランテイアをしている人が、膝から下が欠損した子猫を保護してきた。どうしてそのようなことになったのかはわからない。母猫や兄弟と一緒にいたらしいから、虐待されたというより何かのアクシデントではないかと思っている。とにかくその猫は、人間の片手の中にすっぽりと入ってしまうような小ささなのに、後ろ足の先がぶっつりと無くなっており、どろどろで悪臭を放ち骨が見えてる状態でも生きていたのだ。

さすがに保護された当初は食欲も元気もなく、足の問題より生きていくことそのものが危ぶまれたが、幸い今は元気に育ち、包帯を巻いた不自然に短い足でも走り回って入る。まだ毎日ガーゼ交換が必要だが、肉が盛り上がって骨も見えなくなり、確実に体も成長してきた。なんと子猫のたくましい生命力か。それでも無くなった足先が生えてくるわけではない。痒いときには後ろ足でかけないから、みんなでかいてあげるからね。