海外ツアー
 ゴルフは紳士のスポーツです。
 「僕らプロは、ルールを守れば何をしてもいいというものではありません。一緒にプレーする相手に不快な思いをさせたり、相手の邪魔をしたりすることはもってのほかです。勝負の世界に駆け引きはつきものですが、相手を陥れるような行為を僕は駆け引きとは思えないし、好きではありません」と長年、厳しいプロの試合を戦ってきた杉原プロは言います。ルールを守ることだけでなく、相手への気遣いをしています。
 「日本のゴルフ場は山を切り開いたり、地形的に無理したりしてコースを作っているため、ローカルルールというゴルフ場独自のルールがあります。これは、プレーヤー救済のためにつくられているのです。日常の生活でも、法律やルールはあります。僕は日本の法律も交通ルールもすべて自分を守るためのものと思っています」  法律やルールにふれないまでも、道徳的にどうかな?といった事をする人が増えています。
 「今の子供は小さい頃から、勉強さえできればいいという風潮の中で育っています。でも、たくさんの知識を持たせるよりも道徳心を育てるほうが僕は大切だと思います。人としてどう振る舞えばいいのかを親は見せていかなければいけません。いい学校に通っている子供が、親を殺してしまう事件がありました。その親子にとっては、勉強ができ、エリートになることが幸せだと思っていたのかもしれません。しかし、結果は子供が親を殺してしまい、人生すべてが台無しです。これは親子間ですが、他人を殺してしまえば、その人の人生をも変えてしまいます。そうなったら大変なことです。命の大切さや道徳心を小さな頃からしっかり育てていかなければいけません。大人はルールや法律を守っていくのはもちろん、自分の行動や発言には責任を持たなければなりません」海外ツアー
 「ややこしい時代になっています。だからこそ、人間的な人と人との関係が大切だと思います」と杉原プロ。  日本には、遠くの親戚より近くの他人とか、向こう三軒両隣といった、ご近所付き合いがありました。しかし、今は隣に住んでいる人がわからないこともある時代です。  「地域の方々の付き合い、交流が少なくなっていると思います。昔は、近所の子供がいたずらをすると怒ったり、なだめたりしたもんです。でも今、僕がそんなことをしたらどうでしょう。その親御さんに怒鳴りこまれるかもしれないし、おっちゃんに声かけられた、と警察に通報されるかもしれません。地域のコミュニケーションがなくなっていけば、犯罪も起きやすくなるように思います。これからはますます自分の身は自分で守らなければならないのかもしれません。各家庭でその辺りを考えることは大切だと思いますが、近隣で助け合っていくことを見直すことで、犯罪も減らせると思いますよ」