不思議な法則

14歳の猫が、急激に歩き方が衰えたと思ったら、後ろ足に麻痺も出てきた。単なる老化現象ではなさそうだ。2次診療の病院の予約日が来るまでに、症状はどんどん進行し、尿も便も出なくなって後ろ足は完全に麻痺してしまった。それでも、薬で何とかがんばって、その診察日を迎えた。猫の14歳はかなりの高齢だが、飼い主はリスクを承知の上で手術を決断し、術後無事退院することができた。背骨の中にできた腫瘍が原因だった。

今は抗ガン治療をしているものの、元気に新年を迎えることができるだろう。このような年齢でも他の臓器が健康だったから、大きな手術を考えることができたのだが、飼い主の素早い決断力には本当に感心した。飼い主家族に同じような症状、病気が手術で良くなったという経験があったのも幸いしたのだろう。もちろんうつる病気ではないのだが、しばしば飼い主とペットが同じような病気になるということを、私たちは経験するのである。