間もなくGWウィーク。 新緑が眩しい季節です!
ウェブマガジンとして生まれ変わった「な〜る」ですが、この春からはアウトドア企画が始まります。

ナビゲーター アッシーズブリッジ
西宮北口店
能宗 一志さん





ハイカットとローカットがあります。
「最近は山にも街にも共有できるローカットを選ばれる方も多いです。ただ、どの程度の山に登るかにもよりますが、足首保護の意味ではハイカットがいいですね」

〜選び方〜
デザイン重視といきたいところですが、人それぞれ、足の形は違います。
「足の大きさ、幅を計って、足型に合う形状の靴を選ぶとトラブルが少ないし、快適に楽しめます。よく、踵に指1本入るもの(捨て寸)がいいといいます。下り坂で、どうしても足が靴の前にいってしまうとき、その空きがないと当たってしまい、つま先が痛くなったり、爪が死んでしまうことがあり、下りが辛くなります。つま先に適度な余裕は必要ですね」

〜靴下選びも大切〜
さて、問題! 山に行くときの靴下は厚地、それとも薄地?
答えは“厚地”です。
足は、けっこう汗っかき。汗をしっかり吸収してもらうには、厚地の靴下が必要です。よく、運動をした後などに靴下を脱ぐと、足がふやけていることありませんか? これは、靴下生地が汗を吸収しきれず、蒸れて足の皮がふやけてしまった状態。そのまま靴を履きつづけると、マメなどトラブルの原因になってしまいます。
薄地の靴下なら、すぐに乾くのでは、と思いますが、汗を吸収すると薄地の靴下はすぐに飽和状態になってしまうのです。靴同様、靴下選びも重要なんです。





「首のグリグリから腰までの長さで、リュックのサイズを選ぶこともできます。リュックは肩で背負いますが、ウエストベルトがあると、肩だけにかかる荷重を腰にも分散できます。また、背中にフィットさせれば、背中全体で荷物を支えるので、長時間荷物を背負って歩いても疲れにくくできます。肩ストラップの太さやカーブを変えて、男性用・女性用と分けているメーカーもあります」
トレッキングを楽しみ、疲労度を減らす意味でもリュック選びも大切なんですね!

〜スタッフバッグ〜
リュックの中の着替えや小物。シリコンコーティングされたスタッフバッグに入れれば、雨に降られても濡れることがありません。整理もでき、濡れる心配もなく、海や山のレジャーに使いまわしもできるので便利です。様々なサイズや色があり、800円〜3,000円であります。

〜どう入れる?〜

下に重いものを入れると前かがみになって、疲労しやすいんです。
軽いのが下・・・衣類
重いものは背中と一番上・・・背中面にはバーナーや食料をバランスよくつめる。カメラなどすぐに取り出したいものは上に。
中軽のものはまん中・・・雨具や水などすぐに取り出したいもの
  持ち物リストはこちら!!





山の天気は不安定になりやすいので、必ず雨具は入れておきます。
「保険みたいなもので、持っていても使わないことも多いですが、いざ降られたときにないと困ります。機能に応じて、料金も変わってきます。ポンチョタイプのものは、枝にひっかけたりしやすいのであまりお勧めできません。セパレートタイプでコンパクトになるものがいいですね。セパレートだと、足が寒いときは下だけはくこともできるので、便利です。雨だけでなく防寒着としても重宝しますよ」

〜リュックの雨具〜
カバー付きのリュックもあれば、別販売しているものも。中味を濡らさないためにも、ポケットに入れておきましょう。

防水撥水の違い〜
よく一緒にされがちですが、その違いは・・・。
“防水”は、生地に水を通さなくする加工のことを言います。生地に密閉効果の高いゴムや用材などを塗り込んだり、防水樹脂液の中に漬けてから熱と圧力で定着させます。難点は、通気性がないこと。
防水性と透湿性の機能を実現させたのが、ゴアテックス素材。無数の微小な穴が開いている非常に薄いフィルムを生地に張り合わせたものなんです。
“撥水”は防水スプレーやクリーニングの撥水加工を思い浮かべてください。水より表面張力の遥かに小さい溶剤を付着させることで、生地の表面張力の差を大きくして通気性を保持したまま、外部の水を弾かせる加工のことを言います。ただし、防水ではないので、圧が加わると水が滲みでてきます。



〜使ったら洗う〜
使った雨具は乾かすだけにしていませんか。ゴアテックス加工をしてあるものは、汗、塩分、汚れに弱く、そのままにしておくと機能低下していまいます。
家庭にある中性洗剤(ショップでも専用洗剤が出ていますが、界面活性剤が少ないものがいい)でしっかり洗い、洗剤を残さないようにしっかりすすぎましょう。





山登りは暑くなったり、寒くなったりの繰返し。ウェアも脱ぎ着が便利な重ね着(レイヤード)が基本です。アンダーウェア、中間着、アウターの3つに分けて考えます。これからのシーズン、暑くても日焼を考えるとポリエステル素材の薄地の長袖があるといいですね。夏でも標高が高めの山の場合は、防寒着も必要です。
昨年あたりから、アウトドアを楽しむ若い女性が増えてきています。ファッションも従来の山へ行く格好ではなく、ショートパンツやスカートにサポートタイツを合わせたキュートなスタイル。アウトドアウェアのブランドからも防水・防寒性を高めた機能的なスカートやタイツが各社から出されています。

〜機能下着〜
綿素材は汗は吸いますが、乾くのに時間がかかり、その間に体が冷え、体力消耗につながります。最近は、吸湿速乾性の機能下着が各社から出されています。「素材はウールやポリエステルなどの化繊が。気候に応じて素材の使い分けや重ね方で、暖かくも涼しくもできます」

〜帽子も忘れずに〜
日よけの意味と、頭の保護のためにも必ずかぶりましょう。



水筒のサイズも様々。水筒がなければ、ペットボトルでもOK(ただし、空になったら持ち帰ってくださいね!)。また、最近では、リュックの中に水を入ったチューブ式バッグ(ハイドレーションパック)入れれば、リュックを下ろさずチューブに口をあてるだけで水が飲める便利なものが人気。





懐中電灯・・・ヘッドランプタイプのものがお勧めです。3,000円〜。
地図・コンパス・・・本格的な地図を読むにはそれなりの知識が必要だが、コース地図はやはり持っていたほうがいい。迷ってしまったときにコンパスがあると方角が分かり、場所を見つけやすいです。
食料・・・お弁当。また、歩行中のカロリー補給にアメやチョコレートがベスト。カロリーメイトやソイジョイのような栄養調整食品を持っておくと非常時に役立ちます。
ストック・・・長さ調節機能がついていて、足への負担が軽減できます。
調理器具・・・コンパクトにまとまる、コッヘル(鍋)やバーナーを持っておけば、珈琲飲んだり簡単な調理も。





■六甲山
六甲山系は東西約30kmにわたって連なり、様々なルートがあるので、事前にルート確認をしてくださいね!
な〜る156号『六甲山へ行こう!map』を読む

■五月山公園(大阪・池田)
阪急宝塚線・池田駅から徒歩15分
TEL:072-752-7082
http://www.ikedashi-kanko.jp/

家族でハイキングスポットを探すのに便利なのが各鉄道会社のホームページ。周辺のハイキングマップ、所要時間やハイキングイベント情報など、ハイキング初心者には参考になりそうです。
神戸電鉄http://www.shintetsu.co.jp/
阪急電鉄http://rail.hankyu.co.jp/
山陽電鉄http://www.sanyo-railway.co.jp/
南海電鉄http://www.nankai.co.jp/
近鉄電車http://www.kintetsu.co.jp/

ショップの人と仲良くなれば、グッズの情報はもちろんのこと、アウトドアスポット、トレッキングスポットの情報も教えてもらえます。
取材・協力
アッシーズブリッジ西宮北口店
西宮市薬師町109-3
TEL:0798-69-3443
http://assesbridge.com/